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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー
「香具師?的屋??」
「お祭りなんかで露店や行商を生業とする暴力団の1つで、露店連中のチンピラの場所割りや世話なんかもする‥
意外に地元住民に馴染んでいるんだよ、暴力団には違いないがな」
「表と裏が一緒、不思議な習慣です」
「時代と共に少なくなって来てるし、暴力団は暴力団だと排除しようとしている動きも大きい‥
でも残るだろうよ、お祭りに露店‥‥的屋は必要だと俺は思う‥‥子供の楽しみの為にも」
「・・・・・」
また悠真らしい考え方、この真面目だが柔軟な考え方は私に取っても心地良い‥
私自身が裏だからか??
そんな日本のたわいもない話をしている内に目的地に到着‥
私が選んだのは大戦時代に使っていたあのセーフハウス、本部直下で中央は手を出せず警備も万全、こんな打って付けな場所はそうそう無い。
「屋敷かよ‥‥」
「セーフハウスで普段は誰も住んでいません、一番良い場所でしょう悠真?」
「セーフハウス‥‥別荘ってやつか‥
金持ち感覚は分からん」
「さあ‥‥
古くからの家系では当たり前なんですがね?
とりあえず2日借りていますから、後はご自由にどうぞ」
「コンラートは見ないのか?」
「用が出来なければ見ます‥
さっ、入りましょう」
悠真を促し建物中へ‥
私に取っても此処は久しぶりの話になる・・・