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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー

「・・・・・」
中に入れば、ガウン姿でベットに座るアジア系の女が1人、この女が緊縛対象者‥
にしても、俺の方を見て‥‥いや虚ろに眺めているだけ??
「・・俺は悠真、あんたは?」
「・・・・・・・」
声には反応するが答える素振りは見せず、やはり虚ろに俺を眺める事しかしない‥
どうなっているんだ?
(・・・
この屋敷に入ってから、全てがおかしい・・・)
使われていない屋敷‥
意思が無いような女‥
コンラートは言った、何も聞かないのが条件と‥
これが聞くなの理由なのか、まるで全てが幻のような現実味が無いような、この場所と女が理由・・
「参ったな」
これでは縛って反応があるのかどうかも分からない、緊縛は技であって痛め付ける手段ではないんだ、縛りながら女の意思確認をしなければやりにくい。
(どうするべきなんだ?)
少し女の様子を見ようと部屋の中を見回せば、1つだけ真新しい段ボールがあり、中身は俺が頼んでいた日本の着物一式と縄、果てには張り型まで入っている。
張り型とは、こっちで言うディルトの事で、日本では木で作るのが普通‥
とは言え、今は大人の玩具という名のバイブ類の方が一般的なのに、よく用意したもんだな。

