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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー



『・・・見たままかと・・・』


コンラートは俺にこう振って来た‥
知れば知るほど謎が深まるばかりだというのに、見たまま‥‥つまり答える気は無い、自分で考えろか‥‥



(古い家系ってのは本当なんだろうな)


不思議なほどの深い繋がり、そして実績が伴う行動、コンラートくらいの若い人物が出来るはずの無い不可解な手広さは、本人が言う家系がモノを言っている、そう捉えた方が良い。


信用していない訳じゃない、目的はあれど見ず知らずの俺に此処までしてくれた、それが事実であり多少の違和感は目を瞑れ、そう言いたいんだろうな‥
俺はそれでも良いが。



「・・・・・
で、その香草が効く時間は?」


「・・・・・
そうですね‥‥体内に回るまで15分ほど、効いているのは2時間程度でしょうか‥
いかせん必要な薬草不足で、今使っているもので全てなんですよ」


「なるほど、始めたら手早くやれ‥‥か‥‥」


立ち上がり女を見れば、初めに見た時より頬が蒸気し反応がある‥
これだったら上手く出来る、後は俺の腕次第‥‥完璧とはいかないが。


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