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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー

「・・・俺の自由にしたが良かったのかコンラート・・・」
「元々悠真の為に用意したんですからご自由に、私はそれしか言えません」
吊るされている縄を斬り、女を床に寝かせた悠真‥
だが全ての縄を解く訳では無く、股縄や胸の縄はそのまま‥‥何故??
「香草は2時間程度効いていると言ったよな?
だとしたら、このまま快楽に漬かっている方が女の為、後ろ手の縄は解いているんだ、後は勝手にやるだろう??」
「そういう理由ですか‥‥
確かに快楽に浸っている方が良いんでしょう」
‥‥苦痛を忘れていられるくらい‥‥
私とは違い、心が鬼になり切れない悠真なりの優しさ、私はそれで良いと思う‥
それは私と悠真の考えであり、女の意思は関係無い‥‥そう思っていたが‥‥
「‥‥て‥‥
ころ‥‥して‥‥
こんなボロボロの私を殺して‥‥」
「何っ!?」
倒れるように寝かされている女の言葉に悠真は驚き、私はしまったという思いが先に来る。
(香草のせいで消したはずの記憶と自我が?
‥‥‥少し不味いですね)
この女の行き先は‥‥多分本部無階級の慰み者、手加減無く犯され続けるであろう女‥
それが今記憶と自我が戻られてしまうと、最悪殺される事になってしまう。

