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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー



『・・・これで足りるでしょう?
元々半分は使えない女、強欲はそちらの為にならないと思いますがね』


『確かに使えん女だった、だがな後始末というのもある‥
まあこの金額だったら打倒か、あんたとは長く付き合いたいしな』


『気が向けば‥‥そう言っておきましょう』


何時もより辛辣なコンラート、そして金額という事は金での折り合い‥
女を買ったのか?
それだと話の辻褄が合わないと思う。



『1つ聞いて良いかお客人?』


『‥‥‥なんです?』


『あんたはネクロフィリアなのか?』


(ネクロフィリア‥‥日本語に直せば‥‥死姦‥‥)


『偶々です‥
あの女は既に虫の息だった、それを無理矢理犯したせい‥‥それだけですよ』


『・・・
随分と昔、このミュンヘンにはネクロフィリアが存在していた‥
この娼館と、もう1つ今は無い高級娼館から女を連れ出し、そして女は二度と帰って来なかったと聞く、マリエン広場向こうの屋敷に行ったきり』


『知っていますよその噂は、ですが話は大戦時代の頃であり、私も噂しか知りません』


『そりゃそうだ、あんたはどう見ても20代‥
そのネクロフィリアが生きていれば、とうに80くらいにはなっているさ』


『噂は噂、それもくだらない噂‥
私はそう思っていますがね‥‥では私はこれで‥‥』


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