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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー



『矛盾していないか?
あの女は助け、違う女は見殺しにするなど』


佑真の言う通り私は矛盾している、人間を生かし人間を殺し、それでも平然と居られる私‥
私はただあの日本人女に生を感じ、娼館の女に死を感じただけ、女達の運命までは変えていない‥‥こう言えども詭弁に聞こえるだけの話。



(本当に平然としているのだろうか私は?)


前の私だったら殺していた確実に、それなのにあの言葉を聞いて私は怒りを感じた、これは前には無かった事‥
取り戻した感情の分、私は揺れ動く‥‥中途半端な人間として。



「・・・・・
どう‥‥答えれば良いんでしょう‥‥
私自身も分からない、これが答えなんでしょうか‥」


「分からない?」


「人の運命は千差万別です、娼館の女性にはもう後が無かった、だから私は手を掛けた‥‥最後まで苦しむより穏やかな死をもたらしたまで‥
その逆にあの日本人女性には後があったから助けた、どんな後かまでは分かりませんが、今日明日死ぬべき人間では無い、そんな判断です」


「‥‥まるで神様仏様の言い草だ、人の運命なんか誰にも分からない違うか?」


「違いますね、人にはそれぞれ運命が付いて回る、そして一握りの人間だけがそれを把握する事が可能」


真っ直ぐに‥‥佑真の目の前まで歩き、そして止まった‥
この話に目を背けないように。


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