この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第29章 命の重さー盟主の嘆きー

「‥‥分からない、だが許せなかった‥‥
天寿が、先があるにも関わらず死を選ぶなど、私から見れば最も愚かしい‥
何故人間は簡単に死を選ぶ?
運命を断つなど愚かしい、死ねば楽になれる?馬鹿馬鹿しいですね、ある生を手放して何が残るというんです‥‥死にたくても生にしがみ付いていなければいけない人間も存在するというのに私はっ‥‥」
「・・・・・
それが人間だろ、耐えきれない辛さや思いを抱えて生きて行くより、楽な死を選びたがる‥
誰もかれもがコンラートのように強く無いんだよ」
「私が強い?
‥‥冗談を言わないで下さい、どれだけ悩み苦しみ生きて来たと思っているんです??
私は自分の運命を嘆き運命に生かされ続ける、私の意思とは関係なく生き続ける人生
、それを打破しようと、どれだけ足掻いたか佑真あなたには分からないでしょう‥‥産まれた事すら後悔する人生なんて無い方が良いんです、産まれた時から明確に運命付けられた人生なんて無い方が良いんです」
こんな人生は私1人でいい、無為の時間を過ごす人生など私が最後で結構‥
思えば私にパートナーが居ないのも、同じ人生に堕としたくない、そんな意思があったのかも知れない。

