この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー
「化け物なんて思っていない、だが付き合えば付き合うほど違和感を持ったのは確かだ‥
事務所で聞いた話と同一人物だとしても、俺的には拘りは無い‥‥とは思う‥‥
事実が知りたかっただけで、コンラートが俺に対して何かするとは思わん、殺られるんだったらとっくに殺られていると思うしなあ‥‥‥」
「・・・・・・・」
ああ‥‥忘れていました‥‥
人間とは臆病で、それなのに柔軟性が高い人種だと‥
何度も思った事なのに、私の方が忘れていたとは、人生長いというのに成長しませんね私も。
「‥‥くすっ‥‥
それでしたら良いですよ、私ももう少し気楽に話せそうです‥
‥‥とは思いますが、嘘は吐きませんが隠し事はします、主に悠真を守る為ですがね」
「俺を守る?」
「既にCross selsテリトリーでの事がミュンヘンで嘘になっているんです、これ以上踏み込めば戻れなくなるほどに‥
多少裏を知っていようが、深く知らない方がいい‥‥良い事などありませんので‥‥」
「コンラートあんたは?
そこまで深く関与しているのか??」
「・・・これ以上ないほどに・・・」
このラインは明確にしなければ‥
悠真は普通の人間で、私は裏社会そのもの、私のようにとは言わないが、深く関わらせるべきではない‥
悠真は裏に関わるには純粋過ぎる。