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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー



「‥‥‥
それで何があったんでしょうか?」


『朝比奈の奥さんが出血し病院に運ばれた‥
臨月だったが破水では無く大量出血、母子共に危険な状態‥‥というのに、朝比奈は山の上で連絡が取れない』


「・・・それは・・・
今奥様は?」


『少し安定はした、だが何時様態が急変してもおかしくは無い、そう医師は話している‥
コンラートさん、あなただけでも来れないでしょうか?』


私1人が病院に行ったところで出来る事は少ない‥
そして少しながらでも様態が安定している、それならば!



「・・・・・
私が悠真を病院に連れて行きます‥‥何としてでも‥‥」


戸惑う相手の話を聞かず私は電話を切った、上手くすれば間に合う‥‥そう算段を付けた為。



「アリアン‥‥1つ頼みを聞いて貰えませんか?」


「クルスの頼み??」


「ええ‥アリアンに出来るのであればですが‥‥」


私が考えた内容をアリアンに説明すれば、アリアンは出来ると頷いた‥
こちらはこれで良い、私より力を持つアリアンの事、上手くやるでしょう。



「私は‥‥久しぶりにやりますか‥‥」


時は一刻を争う、この居城の最上階から関連施設の出口まで向かうのも惜しいほど。



「頼みますよアリアン」


そう一言掛け、私はこの私室の窓から真下へと一気に飛び降りた!!


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