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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー
飛び降り落下している内に、居城の壁をバネにし着地点を修正‥
降りたのは本部遺跡のゲートに近い場所。
「お退きなさい邪魔です!」
私が目を付けたのは軍用バイク、この仕様であれば山道でも荒れ地でも走行可能‥
直ぐにエンジンを掛け、敷地内からバイクをかっ飛ばす。
(居城からの方が山に近い‥
それに悠真達に知らしていない抜け道もある)
この場所は私のテリトリー‥
中腹過ぎの廃城を経由すれば、普通に通るより早く目的地に到着出来る‥
また鬱蒼とした廃城への道を多少強引に駆け抜け、恩恵の為に道が整っている廃城を通過。
(問題は此処から巨大望遠鏡まで‥‥)
昔の道を思い出しながら、荒れた獣道を上へ上へと登る‥
荒れ地仕様のバイクのお陰で、何とか獣道を抜け悠真が居る巨大望遠鏡施設に辿り着いた。
「悠真!居ますか!?」
「どうしたコンラート??」
悠真の方は配線作業の真っ最中で、機械の裏に居たのを見付け強引に引っ張り出した。
「なんなんだ!?」
「奥様が倒れ病院に運ばれました、母子共に危ない状態だと私に連絡が来たんです‥
今すぐミュンヘンまで行きますよ悠真」
「母子共に‥‥」
「呆ける暇があるのなら足を動かしなさい!!」
「っっ!!」
動揺する悠真を引き摺りバイクの後ろに乗せ、私は再び走り出す‥
次はミュンヘンへと・・・