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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー
コンラートに妻が倒れたと言われ、一瞬頭が真っ白になったが、バイクで滑走する内にそれもぶっ飛んだ‥
理由はあまりにもの悪路に、呆けた頭も元に戻ったというか、必死に捕まっていないと振り落とされる危険があるせい。
「あまりにも酷く無いかっコンラートっっ!!」
「最短ルートを選んでいるだけです!」
「これの何処が最短ルートなんだ!?」
そうは言うが、確かに通って来た新しい痕があり、コンラートが本当にこの道をバイクで走らせた事を意味している‥
それに少し降れば、開け整地されたような場所に出た、これは俺達でも知らなかった場所。
(朽ちた城?
だが密林になっていない??)
人が居る感じは一切無いというのに、整地されたように開けた空間‥
その中をバイクは躊躇い無く走る‥‥どう行けば良いのか完全に理解しているように。
「また道が悪くなります悠真」
「あ‥‥ああ‥‥」
深く考える暇も無く、道はまた悪路に戻り、山を降りたところで漸く整った道路に出た‥‥そう思ったらコンラートは思いっきり整備された道路から外れて滑走。
「コンラート!
こっちは契約上立入禁止区域だぞ!!」
「そんな事は百も承知です、ですがミュンヘンに抜けるとすれば、この道‥‥森を通るのが一番早い」
「そんな事をすれは契約が‥
その前に魔の森は抜けられん、魔女が行く手を邪魔をする‥‥‥」