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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー



「そんなものは迷信です!
本部遺跡が他を寄せ付け無いように計画的に広めた迷信、ですが抜けるには面倒な場所なのもまた確か‥
対策は講じて来てます安心なさい!!」


何時になくキツいコンラートの言い草、いやこれだけのスピードでバイクを走らせているんだ、その集中力は相当なもの‥
そんな事を考えている内に、バイクは件の魔の森へと入った。


入った途端、道があるにも関わらずコンラートは雑然とした森の方を走る‥
何故道があるのに、わざわざ悪路を選んで走るんだ??



「コンラート道があるだろう?」


「罠に掛かりたいですか?
森の道はダミーで、殆どの場所に罠が設置されています‥
もう少し居城に近付けば対処します、それまでは辛抱です」


「道の方が罠‥‥‥」


それだけの為に道があるのか!?
そしてそれが魔の森と言われる由縁、普通に通れば生きては戻れない‥‥だからこそ魔の森。


もう少し走り、何時も遠くから見ていた城が一番近く見える場所で、コンラートは一旦バイクを止めた‥
そして対策とは何をしたんだ?



「罠を掻い潜りながらは時間が掛かる、とすれば罠を無効化すれば良い、そう思いませんか?
・・・アリアン!!」


コンラートが誰かの名を叫び、出て来たのは黒い影のような女性!?
まさかこれが魔の森の魔女かっ!!


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