この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー
「・・・本当に居るのか魔女が・・・」
「その言い方はアリアンが怒ります‥
‥‥アリアン、先ほどお願いしたように‥‥出来ますね?」
影の女性は理解したようにコンラートの回りを飛び回り、そして道の真ん中に佇み地に手を翳す‥
その途端、コンラートの大声が響き渡る!
「捕まりなさい悠真っっ!!」
「‥‥なっっ!?」
ほぼ反射的にコンラートに捕まった瞬間、大地が大きく揺れ出す!
確かヨーロッパは地震が少ない地域な筈、そして揺れにより誤作動で浮き上がる罠、それも俺が思っていた以上に大量の罠の数々。
「‥‥こんな時は気付くのが早いですね、さてどうしますか‥‥」
「???」
険しい顔をしたコンラートが、溜め息混じりに呟いたと思えば‥
ガサッと音がし、ガタイのデカイ男がコンラートに向かい武器らしい物を振り下ろしていた。
キーーンと金属音が森の中に鳴り響く、そして振り下ろされた武器は‥‥コンラートが銀色の棒のような物で受け止めていた‥
俺はそれを驚き見ているだけ。
「・・・
誰に刃を向けているんです聖域と守人!!
私に刃を向け、ただで済むと思ってはいませんね?」
「ま‥‥まさか盟主!?
何故盟主がこの様な場所に??」
「一々説明など無用、私に刃を向けたこの事実をどうします聖域と守人‥‥」