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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー



「・・・本当に居るのか魔女が・・・」


「その言い方はアリアンが怒ります‥
‥‥アリアン、先ほどお願いしたように‥‥出来ますね?」


影の女性は理解したようにコンラートの回りを飛び回り、そして道の真ん中に佇み地に手を翳す‥
その途端、コンラートの大声が響き渡る!



「捕まりなさい悠真っっ!!」


「‥‥なっっ!?」


ほぼ反射的にコンラートに捕まった瞬間、大地が大きく揺れ出す!
確かヨーロッパは地震が少ない地域な筈、そして揺れにより誤作動で浮き上がる罠、それも俺が思っていた以上に大量の罠の数々。



「‥‥こんな時は気付くのが早いですね、さてどうしますか‥‥」


「???」


険しい顔をしたコンラートが、溜め息混じりに呟いたと思えば‥
ガサッと音がし、ガタイのデカイ男がコンラートに向かい武器らしい物を振り下ろしていた。



キーーンと金属音が森の中に鳴り響く、そして振り下ろされた武器は‥‥コンラートが銀色の棒のような物で受け止めていた‥
俺はそれを驚き見ているだけ。



「・・・
誰に刃を向けているんです聖域と守人!!
私に刃を向け、ただで済むと思ってはいませんね?」


「ま‥‥まさか盟主!?
何故盟主がこの様な場所に??」


「一々説明など無用、私に刃を向けたこの事実をどうします聖域と守人‥‥」


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