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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第30章 命の重さ2ー盟主の慟哭ー
またキーーンと金属音が鳴り響く、そう思った途端に聖域と守人と呼ばれた男は道の向こう側まで吹き飛ばされていた‥
今のをコンラートが?
だがコンラート以外に居らず、そのコンラートは冷たい瞳で飛ばされた男を見下していると言った方がいいんだろう。
「今はあなた如きに構っている暇などありません、判断を誤った言い訳は私が居城に戻ってから聞きましょう‥
アリアン、死なない程度でしたら、聖域と守人で遊んで構いませんよ?」
『っっ!!』
「・・・・・・」
謎の言葉が沢山‥‥
アリアン、聖域と守人、そして盟主‥
確か盟主はこのCross selsの頂点ゴールド・クルスを指す言葉だったはず、だというのにコンラートに向かい盟主と呼んだ、という事は‥‥コンラートがゴールド・クルス本人‥‥
「行きますよ悠真」
「ああ分かってる」
再びバイクは走り出す、あの2人を捨て置き、そしてバイクが罠だらけだったであろう道の方へと降り、最大速度とも思えるスピードで滑走。
だが時々道を外れ、そしてまた道に戻るの繰り返し、まだ罠があるのだろうか?
「コンラートどうして道から反れる?」
「アリアンが排除したのは人間用の罠のみ、昔からある動物用の罠までは手が出せない‥‥動物は自然のもの、そしてその罠も自然と捉えてしまう‥
ですから後は目視で罠を避けるしかありません、私も最大限に集中し無機物を探しながら走っているんです、間違えばダイヤがパンク‥‥それは勘弁して欲しい」