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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第31章 ルークの暗躍-沈黙の10年
良く見れば人が歩いた跡も無く、配線関係が通っている訳でも無い‥
完全に老朽化によって打ち捨てられた部分、だが道は都合が良いように繋がっている‥‥俺はこれを利用する事にした。
書物の奪取が一番の目的だが、本部遺跡に取って不要幹部の暗殺、これも俺が潜入した内容に含まれる‥
元々中央施設は裏社会‥‥マフィアに近いような構成なのだから、殺るか殺られるか、何時寝首を掛かれるか分かったものじゃ無い世界、そういう俺だって何処に裏切りに合うか‥‥という話になる。
それを事前に察知可能なのが俺の特権、産まれた時から暗躍と暗殺を訓練された俺、そして盟主の恩恵によって、銃弾に撃ち抜かれた程度では身体的に損傷の内にも入らない身体‥
此処まで都合の良い人選は無いだろう?
(先ずは暗殺が先だった‥
後の問題は血の補給、あの医者兼研究者に当たりを付けたのが、俺の行動範囲をさらに広げたんだ)
本部遺跡に居た頃は、裏から手に入れた輸血用の血で事足りていたが、この中央施設でどうやって血を手に入れる?
俺より下の階級の暗殺を手掛けながら施設内を探る内に、1人の闇医者に行き当たる。
施設内常勤の医者で研究者、そして自身もピアス付き‥
俺より階級は下だが、話次第では良い取引になるんじゃないか?
そう判断し、俺はその闇医者に脅しと取引を持ち掛ける事にしてみた。