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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第31章 ルークの暗躍-沈黙の10年



「‥‥私の研究に興味を示したのは君が初めてだ、後は絵空事とか必要無いと相手にもしなかった」


「俺の今の立場を利用すれば、あんたに研究対象を提供してやれる‥
まあ‥‥こんな中途半端な地位で大人しくする気も無いが‥‥‥どうだ?組めば互いに良い思いが出来ると思わないか??」


「君は定期的に何が欲しい?」


「‥‥‥血‥‥‥
それも女の血が良い、一度に200㏄程度、臓器摘出がメインだったら簡単な事だよな」


「出来ない事は無いが‥‥何故必要なんだ?
女の血であれば何でも良いのか??」


「理由は答えんそれが条件‥
女の血だったら何でも良い、多少質が悪かろうが我慢してやる」


「‥‥‥‥‥
分かった、それで研究させてくれるのであれば‥‥‥」


「ああ、俺の名に賭けて研究させてやるさ‥‥内密にな‥‥
俺はルーク・ガルシアだ覚えておけ」


手元で遊んでいた拳銃をしまい、俺はニヤリと笑い立ち上がる‥
本気で研究したいのなら、この男が俺を裏切る事は無い。


それからはこの男に対象者を横流しし、向こうから血を受け取るというイーブンの関係、これが俺が上へと上がる切っ掛けにもなり、まさに一石二鳥と言える。


抜け道と補給を確保した俺は、此処から本当に動く事になる‥‥ニコライ・グロネンコに少しでも近付く為に。


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