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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第31章 ルークの暗躍-沈黙の10年
あの医者に言ったように、人身売買に於ける需要と供給、第10階級の俺としてはそれの改造から始める事にした。
勿論反対意見は打数、時代の流れを考え無い石頭共は必ず居る訳で、妨害に合いながらも、それを逆利用し不要人員を落とし殺し、数年掛かりでロシア内で試験的運用までこぎ着ける事が出来た。
「・・・よくやるよなガルシア、捕まえた人間を使いSM調教ショー
上手くいくのかよ?」
「だから実験的運用だろう、これが上手く行けばショーを行う場所を増やす‥
暇な無階級は沢山居るんだ、俺は有効利用しているだけに過ぎない」
俺に気楽に話し掛けて来るこの男はレフ・トルホフ、俺と同じ頃に第10階級に上がり、何かと俺に付き纏う‥
別名お目付け役と言った方が良いのか?
内部造反を防ぐ為、一定階級までは2人1組で行動監視。
要するに俺の監視役がこのトルホフ、俺もトルホフを監視し成り立つ‥
これは上手く考えていると思ったさ、何時裏切ってもおかしくはない裏社会、互いが互いを監視すればその危険は軽減される、上も周到な事だ。
「その言い草だと勝算はアリか‥‥」
「勝算が無くて出来るか?
ついでに言えば、人と違う事でもしなければCross sels内でのし上がる事も出来ん」
「確かになぁ‥‥
数万と居るCross sels、その中で第10階級以上となると50も居ない、更に第5階級以上は15名‥‥狭き門だな‥‥」