この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第31章 ルークの暗躍-沈黙の10年
「その狭き門に喧嘩を売るんだ、核心的なものが無ければ動く事も出来ない‥
全く上というのは面倒な事だな」
「実績を出さなければ落とされ、出せば出したで目を付けられる‥
因果な商売だよなマフィアは‥‥」
「シチリアマフィアよりはマシだろ?
それともチャイニーズかアメリカか??
血で血を洗うと言ってもCross selsはまだ大人しい」
「シチリア‥‥お前が本場だろガルシア、イタリア人なんだからな」
「ああ‥‥そう言われればそうだ」
俺はイタリア人と言っても、独国の本部遺跡産まれで、イタリアは大戦中に何度か行っただけ‥
イタリアという国に思い入れも無ければ、シチリアマフィアにも興味が無い。
‥‥内々の繋がりはあるが‥‥
とにかくこのトルホフは五月蝿い、何かと構う、鬱陶しいと3拍子揃った面倒な奴‥
こればかりは初期に組んだ運の尽きと、半ば諦めてはいるが、何時かどうにかしなければならないとは思ってる。
「今は結果を待つさ‥‥
緩く裏社会に繋がれるチャンス、表側の人間も見逃さないと俺は思っている」
「自信家だガルシア」
「何とでも言え」
付き合ってられんと、俺の方がトルホフと離れるのは何時もの事‥
これでも忙しいんだ、あんなお気楽な奴に何時までも構っていられるか!