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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第31章 ルークの暗躍-沈黙の10年
シャワーから出て見れば、既に後始末は終わり部屋には誰も居ない‥
そして俺のこの残虐性を見せた事で、部屋に来る馬鹿な女も居ないだろう。
(罪悪感を覚えてまで、わざわざやったんだ‥‥)
補給を完璧にする為と、この部屋に誰も近付けさせない為、それだけの事であの女を利用した‥
そして利用した分の対価は払ってやる。
「・・・・・・・」
豪華なベッドの下に手を伸ばせば触れる固い物、灯台もと暗しとも言うのか?
一番大切な物は、一番目立つ場所に隠していた。
「漸く‥‥漸くこれを使う日がやって来た‥‥
10年以上日の目を見せず申し訳ありません」
それは盟主から賜った銀の宝剣、それと一緒に括り付けいた賢人の地位を表すピアス‥
今の俺は二重階級、右の第3階級のピアスと共に賢人のピアスも付けた。
そして着替え‥‥懐かしい近衛時代の戦闘用ローブ、上着のローブの下には銀の宝剣と最低限必要な武器、腰には医者が作った血清の瓶‥
1つ1つ判子型の注射器になっていて、好きな場所に射すだけで血清を吸収出来るように作られてある。
「後これもか‥‥かなりな重装備」
何時かとあらかじめ用意していたリュックが1つ、これが予想以上に重い‥
更に隠し武器として腕と脚に小型ナイフ、肩には吊り下げ式の拳銃と変えの弾装、長期の為の携帯食と身体中無数に装備を施し軽く動く。