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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
俺は初めから堂々と実名で中央施設に潜入した、だというのに見逃したのは中央の方‥
賢人と発覚しても中央は俺に手を出せない、その意味も込めて本名でやっていたというのに、中央は馬鹿の集まりかと思ったほどだ。
「暗躍と暗殺‥‥‥」
「繋ぎと暗躍と暗殺、盟主自ら俺に繋ぎの責務を下さった‥
俺は繋ぐ‥‥人を物を、そして盟主の意思を、それが俺の賢人としての責務‥‥
俺が中央施設に来たのは、先代盟主の書物を手に入れる為、知っているだろうニコライ・グロネンコ?」
「それが本当の目的‥
だが書物は中央施設最下層、俺でさえ行った事は無い」
「だろうな‥‥そんな事は最初から予想済み、そして最下層への入り口はこの部屋の何処か‥
教えて貰おうじゃないか、俺の目的の為の入り口を‥‥」
拳銃を動かし入り口を開けと促すが、ニコライは動かず渋い顔。
「それこそ馬鹿か?
最下層は罠で出来ている、突破する事など出来ん」
「百の罠の事か、それも門と鍵に聞いたな‥
後ニコライあんたの承認が必要だとも、トップが変わる度に書き換えていたみたいだが、最下層まで行って無いか‥‥それも面白い俺が突破してやるよ」
「・・・好きにしろ・・・」
漸く立ち上がったニコライ、そしてデスクの向かい側の書棚に触れれば現れる隠し通路、これが書棚への入り口。