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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密



部屋を通り過ぎ道を曲がって見れば納得、全く手入れされて無く、埃や蜘蛛の巣が張り足跡も無い‥
だが電力は供給されているらしく、疎らながら灯りは点ってはいる。


再びガラス玉を取り出し転がせば、作動する罠‥
弓矢、落とし穴、鉄柵のような物
思っていたより古典的、いや数百年前と考えれば、それなりに工夫は凝らしているんだろう。



「・・・
矢じりは‥‥毒矢か‥‥
ただし毒の成分は生きているのか?」


矢じり部分の匂いを嗅げば、僅かながらにツンとした匂い‥
100%成分が生きている訳では無さそうだが、少なからず効果は残っている。



「弓矢は玉を転がしただけでは分からない」


「確かにその通りだニコライ、そして矢じりには僅かだが毒の成分が残っている‥
拳銃では話にならん、通りながら排除していくしか無いだろうな」


敵対心が薄れたニコライを無視し、拳銃を納め俺が次に取り出したのは銀の宝剣とロープ‥
ロープは落とし穴を回避する為、そして銀の宝剣は鉄でも斬り落とす。



「俺が先行する、ロープは張ってやるから伝って来い」


「落とし穴はかなりの大きさがあるぞルーク・ガルシア?」


「飛び越えれば済む」


銀の宝剣を構え俺は先を歩く‥
刃を出さなくとも、宝剣で矢を弾けば良い、後はどんな罠の種類だ?
俺的にはそちらの方が気掛かり。


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