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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
(矢は鉄と木製の入り雑じり、落とし穴は隅だがギリギリ足が掛かる場所が残る、鉄柵というより足止め程度の大きさ‥‥)
かなり歩いて気付いたが、この罠の数々には僅かだが抜け道が存在‥
とはいえ簡単な事では無い、余程の身体能力が必要だが。
俺1人だったら軽々と突破出来る‥
一番の問題は一緒に連れ歩くニコライだ、矢や鉄柵は俺が排除し、落とし穴は隅にロープを張りニコライを通す‥‥いや、普通の人間が通れるギリギリを残していないか??
「・・・・・・・」
「どうしたルーク・ガルシア?」
「不自然に感じないか?
百の罠という割には手ぬるい」
「これの何処が手ぬるいと言うんだ?
訓練を受けた者でも30分保たん‥‥精神力がな‥‥
というのにお前は何時間耐え続けている?こっちの方が驚きものだ」
「・・・少し休憩にするか・・・」
時計を見れば地下に入って4時間以上、俺は平気なんだがニコライは疲弊している様子、これ以上の足手まといも御免被る。
そんな理由で罠の無い壁に寄り掛かって座り一休み、ついでたから持って来た携帯食糧と水をニコライにくれてやった。
「用意周到だ‥‥」
「事前にある程度情報は得ていたんでな、考えられる限りの装備は用意している‥
それにしても僅かな手ぬるさ‥‥」