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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
携帯食をかじりながら、考えるのはこの罠の事、不自然に感じる原因は何だ?
そして微妙な手ぬるさ‥‥まるで普通の人間を通すような‥‥‥
「・・・そうか・・・」
「何を気付いた?」
「‥‥罠だ‥‥
俺で手ぬるいと思うんだ盟主ならば簡単に突破する、そして微妙な緩さは中央トップを通す為‥
この罠は盟主が突破する事を前提に作られている‥‥いや、本来盟主にしか突破出来んように仕掛けられたのか?」
俺の考えが当たっているなら、先代盟主は今の盟主自ら罠を潜り抜けるように作ったのではないか?
あの書物を必要とするのは盟主ただ1人、それすらも見越されていた‥‥考えの範疇だが‥‥
「盟主にしか突破出来ん‥‥
だがお前は突破しているだろう」
「先代盟主に取れば俺はイレギュラーだ‥
本来禁止されている技を盟主が使う事は無い、そう考えてもおかしくはないだろう‥‥となると最大の罠は盟主の得意技で回避出来る物、そう考えたら嫌な予感がして来た」
身体能力的に言えば、盟主の得意技はあれだ‥‥それを俺が出来るのか?
腕力も反射神経も盟主の方が上、俺はいくばくか力が落ちる、当たり前だ俺は盟主とは違いオリジナルでは無い。
本当の稀少種と仮の稀少種の差‥‥
こればかりは埋る事の無い大きな溝、俺の方が偽者なのだから。