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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
「知っているのか、その得意技を‥‥」
「知ってはいる‥‥
子供の頃に盟主自らご指導賜った、だがな根本的に違うのは力‥‥腕力の差‥‥
果たして今の俺に出来るのか多少疑問だな」
「盟主の奇跡か‥‥」
「奇跡‥‥か‥‥
俺は何度も目にしているが、奇跡半分、核心的行動半分‥‥
恐ろしいほどに力も知恵もある、そして知恵を吸収する努力を惜しまない‥‥そして盟主だけが持つ力、どれを取っても賢人ですら足元にも及ばない」
「流石に良く知っている」
「当たり前だ、どれだけの年数盟主と共に行動したと思う?
あんたじゃ分からんだろうな‥‥何事も俺の好きにと仰るが、こんなに長く離れたのは初めてなんだよ、第一賢人が盟主の側を離れる事すら異例‥‥それを曲げて押し通してくれたのが盟主ご本人、俺の我が儘を聞き入れてくれた‥‥この盟主の宝剣と共に‥‥」
なんでこんな話になったんだか‥
性格的に言えば、俺はこのニコライ・グロネンコという男は嫌いではない、こんな目的でなければ普通に話をしたい程には‥‥
「‥‥死んだ門と鍵から聞いた事がある‥‥
賢人の中でもただ1人、盟主の恩恵を賜った者が居ると‥‥お前の事かルーク・ガルシア?」
「ああそうだ‥‥
俺は一度死んだ‥‥正確には虫の息っていうのか?
それを助けてくれたのが盟主、盟主の力で俺は生き返り新たな人生を賜った、その時下げ渡されたのが盟主の数少ない私物の1つである銀の宝剣、俺は盟主の代弁者、盟主の手足‥‥だから盟主が望む事を俺が代わりにやる」