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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
独国から、本部遺跡から動けない盟主の代わりに俺が‥‥俺が盟主の望みの為に動けば良い‥‥そう思って10年以上‥
俺はずっと本当はご自分でやりたいであろう事を次々とやった。
そしてこれが集大成‥‥
盟主が自由になる為、盟主がお好きな事をされる為、この地下が最後の俺に対する盟主の命、これが成功すれば俺は本部遺跡に‥‥盟主の元に戻れる。
どれだけ待ち遠しかったか‥‥‥
「・・・
少し話し過ぎた‥‥
十分に休んだだろ?
作動した罠は71‥‥後3分の1だ」
「数えていたのか?
後3分の1‥‥行くしかあるまい」
休憩は終わりと立ち上がり先に進む‥
ずっと基本に忠実、ガラスの玉を転がし逃した罠は実力排除、下へ下へと下っているのは分かっているが、曲がり道が多く実際はそこまで下っていない気もしない訳ではない。
「‥‥‥ちっ‥‥‥」
先行で歩き、ガラス玉が効かなかった矢を宝剣で叩き落とす‥
矢は上下左右に仕掛けられており、一度に4~5本連続で放たれる、考える前に全て叩き落としているが。
(少しずつ罠の間隔が狭くなった)
それは目的地が近い事を意味しているのか、それとも度胸試しか?
今で86‥‥罠は残り14、百の罠の話が本当だったらの話だが、嘘っぱちとも思えない、用心に越した事は無いんだろう。