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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密



「・・・っっ!?」


矢の波状攻撃!?
左右上からの同時!これは叩き落とさず素早くすり抜ける事で回避したが、抜けた場所‥‥それも腰の高さ当たりから左右2本の矢が飛んで来た!!



「くっっ!!」


1本目は宝剣をギリギリまで伸ばして弾き返し、すぐさま反転してもう1本の矢を素手で掴み取った‥
幾ら俺でも、これは驚く。



「良いぞニコライ‥‥」


「大した運動神経だ、10本の矢を数秒か」


「甘く見んなよ、元々の反射神経は良い方だ」


罠が全て作動し終わってから、ニコライに来いとゼスチャーを送る‥
これで92‥‥それに落とし穴が少なくなった。



(これ以上掘れなかった‥‥そう判断するべきか?)


数百年前にこれだけ掘り整った整備をしただけでも驚きもの、重機なんて言葉も無い時代だぞ?
多少機械という物があったとしても、此処まで計算ずくで地下を設計した者も作った奴も大したもんだ。



「・・・次はなんだ?」


また1つガラス玉を持ち道を曲がって見たが‥‥今までと何かがおかしい。



「下っていたのに上り坂?」


その時ドゴンッ!という大きな音が通路いっぱいに響き‥‥そして転がる音‥‥



「‥‥!!
ニコライ下がれっっ!」


俺の警戒の大声と、通路向こうから丸い大岩らしき物体が転がって来たのはほぼ同時!


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