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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
(そんな事を考えている余裕も無い)
坂の勢いのまま転がり迫る大岩、その僅かな転がりのブレをも計算して俺は放つ‥‥渾身の一撃を!!
「はあああああーーーー!!!」
ギリギリまで引き寄せ放った一撃‥‥
ドスンという大きな音を立て、盟主から教わったままに腕力の勢いと、それに伴う衝撃を入れた!!
「・・・・・・・」
俺の拳の勢いに大岩は‥‥止まった‥‥
そして時間差のように大岩からゴトッという音が鳴り響く‥‥音は大岩にヒビが入った音、縦一直線にヒビが入りそして大岩全体に広がり‥‥真っ二つに割れながら崩れて行く大岩を、俺は繰り出した右手そのままに見詰めていた。
「・・・はあはあはあはあ・・・」
「まさか‥‥本当に破壊するとは‥‥」
「はぁはぁ‥‥
言っただろ、一番得意な物で来ると‥‥
盟主の得意技‥‥一撃による衝撃、正確に拳を入れる事によって、人間の心臓からこんな大岩まで内側から破壊出来る‥‥はぁはぁ‥‥」
「だがお前は無事とは言いがたいなルーク・ガルシア?」
「俺は盟主とは違うんでな」
渾身の一撃だった為に起こる力‥‥身体能力の低下‥‥
最大に低下しても普通の人間並だという事は分かっている、だけど現状では普通では都合が悪い。
(今日2度目だが仕方が無いか‥‥)