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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
腰に括り付けてある袋から血清のガラス瓶を取り出し肩に射つ‥
通常より高濃度の血が俺の体内に回る‥‥それにしても女を食ってまで万全にした力を、だった一撃で消費するとは少し不味いかも知れない。
(血清は残り4本、全部使うとは思わないが、そんな事態になれば‥‥)
大量摂取は自身の為にならない、それは盟主の話とあの幻影で思い知った‥
長く盟主と共に居たければ、血の吸収を極力抑える、それが俺に出来る唯一の方法。
盟主をたった1人にしない為に・・
「・・・もう大丈夫だ・・・
次に行くぞ・・・」
「今のは‥‥麻薬なのか?」
「・・・そんなもんだ成分は言わん」
ニコライの質問をあっさり無視し俺は先に進む‥
今で93‥‥残り7を一気に使うのか、疎らになるか、道はまだ先長くがあるという事は、俺は疎らだとは思う。
実際俺の予想の方が当たり、1つの通路に罠が1つか2つに減少、大岩という最大の罠の後、もう罠は必要無いと言いたいのか。
「‥‥‥此処が最奥‥‥‥」
行き止まりには巨大な扉、この向こうに大望の書物がある‥‥
ただし作動した罠は96、この先に罠があるのか未作動だったのか判断しがたいところ。
「‥‥‥ニコライ‥‥‥」
「分かっている‥‥
此処まで来て嘘は吐かん」