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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
ニコライの言い分に嘘は無い、命には記憶を持つニコライの処分も含まれている‥
ただ俺がニコライを殺るのに多少の躊躇いを覚えただけ、予想以上に馬が合いそうなニコライ・グロネンコという男を、俺は気に入りつつある‥‥これが原因。
「・・・
知識を記憶を次に残さないと確約するんだったら、俺が口を聞いても良い‥‥そんな気分になった‥‥
優秀な人材を消すのも惜しいんでな」
「それこそ盟主への反逆ではないのか?
盟主の命は絶対‥‥"全ては盟主の為に‥‥"これが法則だろう」
「その言葉、盟主に言えば嫌がられるぞ、盟主はそのお題目が大嫌いなんだ、殆ど知られていないがな」
「それは意外だ」
言ったは良いが、どう盟主に言おうかと思案している内に、事態は次に転換する‥
俺でさえ予想していなかった事態が。
基本的に此処地下には俺とニコライしか居ないと決め込んでいた、それが油断と隙を作る、何故第三者の存在を俺は考えなかった??
"パーーーーーンッ!!"
1発の銃声、それが俺の左腕に命中‥
角度からしてニコライでは無い、全神経を集中し後ろを振り向けば、そこには意外な人物が俺とニコライに拳銃を向けて立っていた。