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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
「何呑気に話をしてやがるっ!」
「‥‥別に普通の会話だ‥‥
助かる変わりに実験体にされたか、いいザマだなトルオフ‥‥野心を持ったお前の末路が研究者に散々弄くられる実験体とはな」
「五月蝿いっ!
最後に生き残った方が勝ちだ!!
銃に撃たれたお前らが何を出来る?」
「銃?
‥‥ああこれか‥‥」
トルオフから目を反らせ見たのは俺の腕、確かにトルオフの銃弾が入って血が流れている‥‥半分忘れていたが。
そして徐に行動を開始する‥
先ずは腕に残った銃弾の始末から、サバイバルナイフを引き抜き、躊躇い無く撃たれた場所に突き刺し腕に残る銃弾を排除、腕の方はこれで良い‥‥時間と共に勝手に治る。
だがこの状況を使わない手は無い‥
左腕は力無く垂らしたまま、トルオフが俺の行動に茫然としている内にサバイバルナイフを収め、こちらも拳銃を引き抜き構える。
「ふん、思った以上に荒っぽいやり方だ」
「軍隊でも経験してみろ、この程度は普通になる、銃弾が身体に残ると後々面倒でな‥
というより、こちらも拳銃を構えても余裕顔かよ」
「お前に勝機はねえよガルシア」
「撃たれた時、頭のネジも飛んだか?」
「うるせえっ!!」
トルオフが怒鳴った事が皮切りに、俺とトルオフの撃ち合いが勃発!
ただし俺の方はニコライを庇いながらだ、多少不利になると判断し咄嗟にニコライから距離を離しはした。