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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
「くくく‥‥
無駄無駄ぁーー!!」
反撃と言わんばかりに銃弾と拳の連携攻撃、予測して避けるのはやすい、ただしダメージを与えられないが‥
そして避ける時に見た、俺が撃ち込んだ場所‥‥胸の下辺りに空いた服の穴から、トルオフが防弾チョッキを着ていると。
「馬鹿力に防弾チョッキとは随分用意周到だ、それに今の防弾チョッキも性能が上がった‥‥
‥‥面倒くさい‥‥」
「何か言ったかぁ?」
「別に‥‥
ガードが無い場所を狙えば良い‥‥それだけだ」
「逃げてばかりいるお前が攻撃を入れる?
ふざけんなっ!ただ素早さが高いだけだろ、それも何時まで保つかな??」
「勝手に言ってろ」
そうは言ったが、本当にトルオフの攻撃を避けているだけの俺、回避だけだから消耗は抑えられてはいるが、トルオフに有効打を入れていないのもまた確か。
(さて‥‥何時反撃をするか‥‥)
こうして見ていてもトルオフに疲れの色は見えず、トルオフの方の消耗を待つ‥‥というのは無意味に近いらしい‥
(リミッターというものが無いのか、リミッターを外されているのか‥
人間なんだ、限界は必ず存在する)
人というのは自身の能力以上を出しやすいが、自が体力の限界というものも感じやすい、身体の疲労に脳が危険信号を出す為‥‥そう言われているが、もしそれを意図的に排除したら?
答えは急な体力低下、ただし強化されたトルオフの限界値が分からないが。