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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第32章 ルークの暗躍2-解明された秘密
また詰め寄りもう一撃‥‥
まだだ‥‥まだ‥‥トルオフを撹乱してから、直接的な肉弾戦はその後で良い。
「くそっ!!」
トルオフも腰からナイフを取り出し、俺に襲い掛かっている内は回避行動‥
その間に的確に防弾チョッキがカバー出来ない場所にナイフを入れていく。
「・・・
思ったより効果が無い、無駄筋肉は面倒だ」
「無駄だと?
散々改造されたこの身体、ナイフ如きでどうにかなると思うな!」
「ナイフは効かんか‥‥」
一瞬の隙を付いて、力を込めてサバイバルナイフをトルオフの心臓目掛けて放ったが、ナイフは‥‥防弾チョッキが防いだ、これも改造していそうだな。
「手持ちは‥‥これだけか‥‥」
腰に差す銀の宝剣を取り出し構える‥
こうして見れば、ただの装飾華美な銀の棒、中身は全く別物なんだが一々説明する気も無い。
「それでどうする?」
「まあ‥‥こうだな‥‥」
またタンッと足音を立て、今度はトルオフの上段から宝剣を振り下ろす!
ガキッという音がし、トルオフはナイフで宝剣を受け止めたが、本命は此処から。
「‥‥‥‥なっ?」
「どうしたトルオフ?
弾き返せよ??
無駄筋肉が泣くぜ」
トルオフが幾ら腕力を込めようが、交差したナイフと宝剣がピクリとも動かない‥
本気を出せば力は俺の方が上、それはトルオフの無駄な戦いを見て気付いていた。