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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
「中央施設での交代の時にある程度は聞きました、そして自分の第2階級の立場もそのままと‥
不在時は各地の支部を回っている、それで済ます事、中央滞在時は自分の意見に従うそうです」
「ええ、私がコンドラートに直接言いました、立場で言えば賢人であるルークの方が上です、私の総意としてルークに従う事これもコンドラートに決めた理由の1つ‥
これから色々あるでしょうが本部に従順ですからね、使いやすい手駒です」
「なるほど‥‥若い内にトップに据えて慣らそう、そして裏で仕切るのが自分の役割、別段問題はありません‥
そして‥‥盟主が所望しておられた品です」
鞄から取り出し盟主に差し出したのは、綺麗な布で何重にも保護してあった、先代盟主が中央に渡した遺物の制御法の書物‥
布を開いて中身を確認した盟主も納得顔。
「これで全てが揃いました、とは言えこれを読み解く迄に少しばかりの時間は必要」
「最もです盟主」
「ですから私がこれを読み解き実行に移せる段階になるまでに、ルークには行って欲しい場所があります」
行って欲しい場所?
中央施設では無く??
皆目検討が付かないんだが、盟主は自分に何処に行けと仰るのか。
「・・・
ルークに行って貰いたい場所はスイスの田舎‥‥
もう良い‥‥そう思いました‥‥」