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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
『素朴で良いから逞しく‥‥』
パウリーネらしい思いと考え方‥
思い出して見れば贅沢も何も望まなかったパウリーネだが、だだ1つだけ‥‥俺と一緒に居たいという強い思い、それが俺とパウリーネを繋いでいた、俺が普通の人間だった頃の話。
こっちに来ても、心の強さは変わらず家族を支えていたんだな‥‥‥パウリーネらしい守り方‥
そして近くのは盟主がパウリーネに付けたメイドの子孫達、パウリーネが亡き今でもアメリアを守ってくれている。
俺が出来る事が無いくらいに‥‥‥
「ルークさん?」
「俺はスイスに来てからのパウリーネさんの事は何も知らないんだ、逆に良い話を聞かせて貰った」
「じゃあパウリーネおばあちゃんの部屋を見て行って下さい‥
そのままなんです、おばあちゃんの部屋も、おばあちゃんが大切にしていた物も全て‥‥」
「‥‥良いのか?」
「なんて言うのかな?
不思議な感じなんですけど、ルークさんがこの家に居て違和感を感じない、まるでパウリーネおばあちゃんが喜んでいる‥‥そんな気がします」
「‥‥そうか‥‥」
本当に喜んでいるかは俺には疑問だが、取り合えずそのままだというパウリーネの部屋を見せて貰う事にした。