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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥



(‥‥俺も約束を守らないと‥‥‥)


俺がパウリーネに言った約束‥‥
本当は用意していた、ただ今は滞在先のホテルにある、いきなり持って来てもと思い迷ったが置いて来る事を選んでしまった、こんな事だったら持って来れば良かったと少し後悔。



「あ、私ホットミルクを淹れ直しますね、ルークさんはゆっくり見ていて下さい」


「ああすまない‥‥」


アメリアが部屋を出て行ったのを見て、俺はロッキングチェアに座ってみる事にした‥
俺にすれば少し小さめだが座れない事は無い。



「・・・
窓から見える風景が絵画みたいだ」


透き通る空、広がる草原、そびえ立つ山々、こんな絵画があってもおかしくはない風景‥
この位置にロッキングチェアがあるという事は、パウリーネもこうして窓の外を見ていたのだろうか?



「なあ‥‥これで良かったのか‥‥パウリーネ‥‥‥」


ポケットから取り出した片方のイヤリングを眺め、俺らしくない事を考えてしまう‥
あの選択は合っていたのか、もっと早くに知っていれば俺は‥‥



「パウリーネはもう居ない」


イヤリングを握り締め思うのは‥‥後悔‥‥
だけど随時パウリーネに付いて居られなかった俺、家族一緒にと思うんだったら俺は相応しくない、しかも10年以上ロシアだったんだ。


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