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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
それに俺とパウリーネの年の取り方の差が、余計に一緒に居るのを困難にさせた、パウリーネの言い分も十分に理解している、年を取らない俺の側に居ても辛いだけ‥‥分かってはいるさ。
俺の方が人間から外れてしまったのだから‥‥‥
「‥‥‥驚いた、レーネママが座って居ると思っちゃった‥‥‥」
「俺は男だよアメリア?」
コップを2つ持ったまま立ち尽くすアメリアを見て、勘は良いんだなと思ってしまう‥
写真のレーネは確かに俺に何処か似ている、アメリアは完全にパウリーネ似だが。
「雰囲気かしら?」
「それを言うんだったら、アメリアはパウリーネさんに似ている」
「おばあちゃんに?」
「やっぱり雰囲気‥‥かな?」
金髪でグリーンの瞳、小顔で綺麗な顔立ちと白い肌‥‥俺が知っているパウリーネそのままの姿‥
理解していても間違えそうになる‥‥パウリーネと‥‥
「お互い様?」
「みたいだな」
自然と出る笑み‥‥こんなのもパウリーネと居た頃以来‥‥
時が戻ったような錯覚、そうこれは錯覚なんだ‥‥幸せだった頃の錯覚、そう思わないとやりきれない。