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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
だが錯覚でもパウリーネと一緒に居るような感覚、彼女はアメリアでパウリーネでは無い‥
パウリーネより少々強気、でも似たというか同じ部分もあって‥‥
(何を考えているんだ俺は‥‥)
アメリアに‥‥自分の孫にパウリーネを重ねて見てしまうなんて‥‥それは絶対にいけない事、分かっていても心というものは一番大切だった面影を追い求め、そして安らぎを得ようとしてしまう。
大切だったが為の心の凝り‥
俺はまだパウリーネの事を過去に出来ていない、長く中央施設に居た時、女性に感情が持てなかったのもその為、パウリーネ以外に愛しいという心が持てないせい。
「ルークさん?
ホットミルクは嫌でしたか??
後はホットワインくらいしか無いの、お酒が大丈夫でしたらホットワインにします?」
「ああ‥‥いやお酒はあまり飲まないんでホットミルクで十分、それにこれから麓の街まで戻らないといけないんだ、酔ってしまうと歩くのが大変になる」
「えぇー!!
麓から此処まで歩いたの!?
凄く距離があるのに‥‥」
心底驚いているアメリアに俺の方が困り顔、標高や距離は問題にならないんだが、アメリアにどう言えば分かって貰える?