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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
「貰ったのが此処の住所が書かれた紙1枚で、訪ね訪ね歩いていたらこうなってたというか‥
俺は女性と話すのがあまり得意じゃ無いんだ‥‥すまん説明下手で‥‥」
「帰りも歩きは大変よ?
近所のおばさまが車を持っているから呼んであげる‥
あっそれよりも今日は家に泊まっていけば良いわ、パウリーネおばあちゃんの部屋しか空いていないけど」
「流石にそれは‥‥
女性1人の家に男が泊まれば下衆な噂になりかねない、特にこんな田舎は噂が早いから‥‥後でアメリアが困る」
「それは‥‥うーんそうよね‥‥
でももっとルークさんとお話したいという気持ちもあって‥‥あれ私なにか変??」
もしかして今の言動は無意識?
もっと話をしたいという気持ちは俺もあるが、アメリアに話せる事が少ない俺‥
誓約の義務‥‥Cross selsの内情の守秘義務もその内の1つで、居城深くに関わったパウリーネの事は一切外では話せない。
そしてそれ以外になると殆ど知らない‥
ミュンヘン時代‥‥それも娼婦だった頃の話は、時々パウリーネ自身が話をしてくれたが、これはアメリアには話さない方が良い、大好きな祖母が昔娼婦だったなんて知らない方が良いんだ。
「‥‥明日もう一度来る、約束もあるから‥‥」
「約束??」
「パウリーネさんとの約束‥‥守らないとな」