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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
(パウリーネに似すぎていて口が軽くなりそう)
俺が思ったのがこれ‥‥
これ以上居ると、俺は本当の事を口にしてしまうかも知れない、そう思ったからこそ退散する方を選んだ。
本当はもっと見ていたかった‥‥アメリアを‥‥
「ちょっと待ってルークさん、今おばさまに電話して車で来て貰うから‥‥」
「いや下りなんで歩けるから必要無い」
「無茶よ、麓までどれくらいあると思って‥‥‥えっ??」
「危ないっ!!」
慌てたアメリアが動いた時、床にミシッという音が鳴って、どうやら床板が抜けたよう‥
それに躓き転びそうになったアメリアを、俺は咄嗟に‥‥受け止めていた。
「ル‥‥ルーク‥‥さん‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥」
どうして‥‥どうして抱き締める心地よさまで一緒なんだ!
俺は‥‥‥俺はっっ!!
「‥‥‥パウ‥‥リーネ‥‥」
「‥‥‥え‥‥‥」
それは一瞬‥‥抱き締めてしまったアメリアの首の後ろで、堪らず出た言葉‥‥
アメリアでは無くパウリーネと、最愛の女性だった彼女の名前が勝手に口から出てしまった。
「‥‥ごめん大丈夫か?」
「えっあの‥‥その‥‥」
「足を捻ったりとかは?」
「それは‥‥大丈夫みたい、ルークさんが受け止めてくれたから」
不可抗力というのか?
ゆっくりとアメリアの身体を離しはしたが、至近距離で見詰め合ってしまう俺とアメリア。