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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
「良かった‥‥」
そう言って俺の方が目線を反らす、純粋なアメリアの瞳に耐えきれ無かったともいう‥
俺はそこまで純粋じゃない、こうしただけでパウリーネと重ねて見ている、アメリアではなくパウリーネとして見てしまっている。
「‥‥‥ルークさん‥‥‥」
「‥‥‥ん?」
対してアメリアの取った行動は‥‥一度離した身体を俺に付けて来た‥
俺の上着を掴み戸惑いの表情を浮かべるアメリア、彼女は何を考えたのか?
「‥‥凄く逞しくて、それでいてあたたかい‥‥
私‥‥こんな事を思ったの初めてなんです‥‥大人の男の人に触れたのすら初めて‥‥」
「それは‥‥‥」
「‥‥もう少しだけこうしていて‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥」
その仕草、そのぬくもりに、堪らずアメリアを抱き締めようと、アメリアの背中に腕を回し掛けたが、寸でのところでキツく拳を握り締め思い止まった‥
それは俺がやるべき事じゃない。
「‥‥‥もう少し自分を大切にした方が良い、こんな事をすれば普通の男は止まらなくなる‥‥襲われてもいいのか?」
「そんなつもりしゃ‥‥
でも‥‥でも‥‥ルークさんだったら‥‥奪われても良いです‥‥こんなに心臓がドキドキして、私が私じゃないみたい」