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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥



「私達3人共アメリア様が本当の子供のように可愛いんですよ‥
ですから自分の意思で母から守り方を教わりました」


「‥‥‥そうか‥‥‥」


澄んだ青空を見て思う‥
パウリーネもアメリアも人に愛されていると、それは幸せな事で俺がこれ以上口を挟むべきでは無い‥
此処には此処の生活がある絆がある、パウリーネが時間を掛けて築いた絆、俺の知らないパウリーネの人生‥‥これが普通なんだ。



「‥‥ガルシア様、実はパウリーネ様から預かっている物があります‥
もしガルシア様が来られる事があるのならば渡して欲しいと‥‥パウリーネ様の願いです」


「パウリーネの‥‥
それで何を??」


「‥‥これです‥‥」


渡されたのは手に乗る程度の小さな包み、開いて見ると中は‥‥あの半分だった写真の残りの方、そう俺が写っている方だ。



「後々の為に、此処に来た時に半分に切ったと聞いています‥
ですが捨てる事が出来ず私の母に預けました‥‥どうするかはガルシア様に任せると、そう母から聞いています」


「‥‥どうすれば良いのか‥‥」


写真に写る俺は今と殆ど変わらない姿、これが残るのは都合が悪いが、俺の手元にあるんだったら外に出る事は無い‥
このまま持つか処分するべきか‥‥唯一パウリーネと一緒に写した写真‥‥やはり俺には捨てられそうに無いと、上着のポケットに写真を入れた・・・・・


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