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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第33章 ルークの帰還-雲の上のパウリーネへ‥
そして躰を離して目を背けられて‥
だけど離れたく無かったの、ぬくもりが心地よかったの、だから‥‥私から抱き付いた、もう少しだけぬくもりに浸っていたかったから。
「‥‥結婚しているんだね‥‥ルークさん‥‥」
ルークさんだったら良いって思えたのに、ルークさんの答えは『俺は結婚している』‥
その言葉を聞いて慌てて離れた、私ったら既婚の男の人になんて事を言ってしまったんだろう、ルークさんも辛そうに家から出て行ってしまった‥‥多分呆れられたとは思う。
「明日もう一度来ると言っていたけど、会って‥‥くれるかな?」
な‥‥なに期待しているの私!?
今断られたばかりじゃない、なのに会える事を期待するなんて!
自分が言った言葉に驚いて右往左往‥
それで見付けてしまった、まだルークさんが窓から見えるほど近くに居て、何故かおばさま達と話をしている姿。
「‥‥‥っ!!」
考えもしないで走り出す、家から出てルークさん達が居る場所へと‥
だけど途中で気が付いた、今の私がどんな顔をしてルークさんに再び会えば良いのかと、だから大きな木に隠れて少しだけ何をしているか見ている事にしてみた。