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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第34章 パウリーネ-天空の天使



「‥‥‥‥‥??」


なんだろう?
普通に起きて来たけど何かが変‥
でも変わっている場所なんて無いと思うのに何故??



「あ、暖炉の火‥‥」


この家で寝起き一番にやる事は暖炉の薪足し、暖炉の火は絶してはいけない、これはスイスの昔からの風習‥
二度起こすのが大変なのと家を守る為、標高が高い此処では普通の生活習慣。


薪を足して一安心、これから1日が始まる‥‥先ずは朝食作りだけど、昨日は買い出しに行けなかったから、取り置きの白パンとチーズそれに牛乳、卵は切らしているから変わりに薄切りのドライビーフ‥‥うん、これで良いと思う。


暖炉の火も上がって来たので、材料とフライパンを取りに行こうとしたら、少しの違和感に気が付いた。



「パウリーネおばあちゃんの部屋の扉‥‥」


昨日ルークさんが帰った後、この部屋の扉はしっかり閉めた筈なのに、僅かだけど開いている‥‥これが変だと思った原因?



「‥‥‥‥‥」


扉を開けて部屋に入っても昨日のまま、泥棒とか入った訳じゃ無いみたい‥
だって、おばあちゃんの大切なネックレスはそのままだもの。



「変だよね?
それとも昨日床板が抜けたせいで、扉が緩くなった??」


サッと室内を見回して‥‥‥あれ?
ベッド横の飾り棚が何時もと違う??


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