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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第34章 パウリーネ-天空の天使

「‥‥‥‥‥えっ!?」
ガラス付きの飾り棚の中心、パウリーネおばあちゃんが一番大切にしていた、ピンクサファイアのイヤリングが無い!
それにピアスも無くなっている!!
「嘘っ!?」
どうすれば良いのか分からず、取り合えず外に飛び出して‥
おばさま達に相談した方が良いの?
やっぱり泥棒だと思うから。
そう考えて、一番近くに住んでいるおばさまの家に向かおうとした時、ある事に気が付いたの私。
「‥‥‥これ‥‥車のタイヤの跡‥‥」
家から離れていない場所に車が通った跡がある、それも跡は向こうの丘の方に伸びていて‥‥‥
「‥‥‥っっ!!」
その跡に導かれるように丘に向かって走る!
この向こうの丘は、パウリーネおばあちゃんの眠る場所‥‥もしかしたら‥‥
走って走って、丘に登る手前で足を止めた‥‥
だってそこにはルークさんが立っているの、しかも丘の上は驚く量の白薔薇の山。
私‥‥ルークさんに、パウリーネおばあちゃんが薔薇が好きだったって言っていない!
それなのに一面の白薔薇なんて、昨日考えた事は当たりなの?
ルークさんがパウリーネおばあちゃんが好きだった人、つまり私の‥‥おじいちゃん‥‥‥なの??

