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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第34章 パウリーネ-天空の天使



     "約束"


パウリーネおばあちゃんが良く口にしていた言葉、その言葉にはこんな意味が‥‥‥あった‥‥
ルークさんとの約束、居なくなっても尚ルークさんを心配する約束‥‥ルークさんの為の約束。



「敵わない‥‥パウリーネおばあちゃんには敵わない‥‥‥」


私は‥‥あんな事は言えない、だってずっと覚えていて欲しいもの‥‥
忘れて、悲しまないで、それがどれだけ重い言葉なのだろう、最愛の相手‥‥だからなのかな、パウリーネおばあちゃん??


2人を見ていると、パウリーネおばあちゃんはまたルークさんに抱き付く、これが本当に最後と言わんばかりに‥‥‥



『‥‥愛していましたルークさん、誰よりも心から‥‥
だから自由に‥‥ルークさんの心のままに‥‥ルークさんのやりたいように‥‥そう心から願ってます‥‥
‥‥‥さようなら‥‥ルークさん‥‥‥』


『俺も愛していたよパウリーネ、今までずっと‥‥
言われた通り自由に飛び立つ、あの方と一緒に世界へ‥
‥‥‥さよならパウリーネ‥‥パウリーネを愛せて良かった‥‥‥』


『‥‥‥うん‥‥‥』


またフワッと浮かび上がり、ルークさんの両頬に手を添えて、ルークさんの額にキスを1つ残し‥‥パウリーネおばあちゃんの姿は消えてしまった。


残ったのはルークさんと、舞い上がる白薔薇の花びらだけ・・・・・


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