この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第34章 パウリーネ-天空の天使

"約束"
パウリーネおばあちゃんが良く口にしていた言葉、その言葉にはこんな意味が‥‥‥あった‥‥
ルークさんとの約束、居なくなっても尚ルークさんを心配する約束‥‥ルークさんの為の約束。
「敵わない‥‥パウリーネおばあちゃんには敵わない‥‥‥」
私は‥‥あんな事は言えない、だってずっと覚えていて欲しいもの‥‥
忘れて、悲しまないで、それがどれだけ重い言葉なのだろう、最愛の相手‥‥だからなのかな、パウリーネおばあちゃん??
2人を見ていると、パウリーネおばあちゃんはまたルークさんに抱き付く、これが本当に最後と言わんばかりに‥‥‥
『‥‥愛していましたルークさん、誰よりも心から‥‥
だから自由に‥‥ルークさんの心のままに‥‥ルークさんのやりたいように‥‥そう心から願ってます‥‥
‥‥‥さようなら‥‥ルークさん‥‥‥』
『俺も愛していたよパウリーネ、今までずっと‥‥
言われた通り自由に飛び立つ、あの方と一緒に世界へ‥
‥‥‥さよならパウリーネ‥‥パウリーネを愛せて良かった‥‥‥』
『‥‥‥うん‥‥‥』
またフワッと浮かび上がり、ルークさんの両頬に手を添えて、ルークさんの額にキスを1つ残し‥‥パウリーネおばあちゃんの姿は消えてしまった。
残ったのはルークさんと、舞い上がる白薔薇の花びらだけ・・・・・

