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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第34章 パウリーネ-天空の天使

俺の気持ちの整理が付いたのを理解したように、パウリーネの姿は薄くなり消えていった‥
残されたのはピンクサファイア達と、舞い上がる白薔薇の花びら。
「‥‥‥さよなら‥‥‥
もう追わないから安らかに‥‥パウリーネ‥‥」
俺の未練と迷いがパウリーネの眠りを妨げるのであれば、俺はもう悲しむ事はしない、パウリーネを懐かしい思い出にする‥‥‥それが最後の約束。
「守るよ約束を、俺の場合人生まだまだ先がありそうだからな‥
そしてピンクサファイアを探す癖も止める‥‥それが俺なりのさよならの方法」
無意識でもピンクサファイアを探してしまう時点で、俺は未練を断ち切れていなかったんだ‥
だからきっぱりと止める、もう過去を振り返らない‥‥そうだろパウリーネ?
「そしてもう1つ断ち切ならいとな」
‥‥‥アメリア‥‥‥
彼女と会うのもこれが最後にする‥
何となくアメリアの心の内に気付いてはいた、どことなくパウリーネに似た部分があったから。
だからこそはっきりさせるべき‥‥俺自身の手で終らせてあげなくてはいけないんだろう。
「‥‥‥行くか‥‥‥」
最後の未練を断ち、俺は丘を下りる為に歩き出す‥
本当に最後の未練となる、アメリアとの決着の為に・・・・・

