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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉

「アリアンが認める人間‥‥ですか、全く予想が付きません」
遺物の意識体であるアリアンロッド‥
私の感情をお手本とし、遺物の外でも物質として実体化出来る。
そう考えても、初めは女性姿の影、次は亜麻色の髪の子供姿、どちらが本当の姿なのか分からず‥
いえ、どちらも違う可能性も‥‥私ですらアリアンの真実に辿り着け無い。
「‥‥呼んだ?クルス??」
「アリアン!?」
噂をすれば影という言葉通りに、私がアリアンの名を口にしてしまったが為に、遺物から出て来てしまったよう‥
神出鬼没、これもアリアンの特徴の1つでもありますが、今はタイミングが悪いでしょう。
「??
何してたのクルス?」
「読書ですよ」
「最近は珍しいね、望遠鏡が出来てから、読書なんてあまり‥‥‥‥っって!その本っっ!!」
ああ、やはり気付かれましたか‥
アリアンは、この書物の存在を知っている、そうは思っていましたから、予想の範囲で私的に驚きはありません。
「‥‥変ですか?
私がこの書物を持っている事が」
「‥‥‥クルスは‥‥‥クルスは何処に行くの?
此処だって良いじゃないかっ!
僕から世界中が見れるのに、どうして外に行こうとするのクルス??」

