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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉

「みんな消えた、残ったのは僕だけ‥
今の人間は核の事を水晶髑髏って呼んでる、それが核そして周りに此処と同じような建物で囲まれていたんだ‥
だけど時と共に仲間は、1つまた1つと消え‥‥人間が興味本意でシステムを壊して、唯一護られていた此処だけが太古のまま残ったんだよ」
「水晶髑髏‥‥オーパーツの1つ‥‥
それがアリアンの仲間だったんですね、水晶髑髏に意思は残っては?」
それにアリアンは弱々しく首を横に振った‥
太古の昔‥‥一説には今より高度な文明があったという説ですが、これは実際にあった、そう取った方が良さそうです。
アリアンはその時代の人間、それは私みたいな稀少種に近かったのだろうか?
それにしても人を核とし、封じ込めるなど非人道的な‥‥
私も同じ思いはしました、それでも私は数百年だけに対し、アリアンは数千数万年という気が遠くなるような月日。
「僕は1人、そして本当の僕の躰を知ったら‥‥クルスだって嫌う、それが怖かった‥
だから影になってみたり、子供に戻してみたり‥‥子供だったら分かりにくい、僕が男でも女でも無い事が分からないって‥‥」
「それは無性別‥‥」
「違うんだよクルス」

