この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉

「違う??」
「僕は‥‥‥男でも無く女でも無い、でも男でも女でもある‥‥‥
誰だって嫌がるんだ‥‥こんな躰‥‥」
「‥‥アリアン‥‥」
急にベッドから立ち上がり、アリアンはルークが子供の頃着ていた戦闘用ローブを全て脱ぎ始めた‥
裸体になっても男の子‥‥私にはそうしか見えない、子供らしい丸みを帯びた躰と、恥ずかしながらの男性器、それが今のアリアン。
「こうやって見れば男だよね‥‥‥だけど‥‥‥」
「‥‥‥‥‥!?」
アリアンの姿が変わる‥‥
いや正確には人の成長を一瞬で見ているかのよう。
急速に身長が延び‥‥
ボーイッシュな髪が、長いストレートの髪に‥‥
スラリとした姿態‥‥
そして‥‥豊満な胸と細く括れた腰‥‥
「‥‥‥‥‥‥‥」
男性器はそのままに、躰全体は女性に変化、これがアリアンの‥‥秘密‥‥
「‥‥雌雄同体‥‥
ペニスを持ちながらもマ○コもある‥
躰は女に近いのに女じゃ無い、ペニスがあるのに男じゃ無い‥‥こんな僕が一番嫌いなんだよ、誰も好きになってくれないから」
「それは思い込みではありませんかアリアン?」
「クルス??」
悲しそうに私を見るアリアンに私は少し笑う、男でも女でもアリアンはアリアン、遺物の意思であるアリアンには代わり無いというのに。

