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契約的束縛外伝・自由への扉ー
第35章 遺跡と遺物-自由への扉

遺物に封印された事により、私と遺物は絶えず繋がる、どんなに離れようとも‥
そして私の方も、歴代盟主の中で恐らく一番強く遺物の力を操る‥
それが私と遺物‥‥もといアリアンとの関係。
私の感情をお手本にしたと言う割りには、自由奔放なアリアンの性格‥
いいえ違いますね、何事にも興味を示し楽しそうにする姿は、私が憧れる私の姿。
私がなりたかった、もう1人の私‥
今更私のこの性格が変わる筈も無い、だからこそアリアンに憧れと惹かれるものがある、それが友情なのか愛情なのか、それは別としても。
「‥‥抵抗しないのであれば、このまま抱いてしまいますよアリアン?」
「あ‥‥えーと‥‥その‥‥」
‥‥困惑と躊躇い‥‥
ああは言ったが、アリアン自身にも躊躇いは存在する、無理に抱こうとは思いません、アリアンがどう選択するか、私はただアリアンの返事を待つ。
「‥‥抱かれた方が良いんだよね‥‥クルスに‥‥
その方がクルスの力は強く、そして若干だけど安定する‥‥使い過ぎなければ、クルスは殆ど普通の人間と同じように過ごせるんだ、遺物からどんなに離れても」
「ですが遺物から離れるにはガーデアンが必要、アリアンの好みは私では分かりません、そして嫌なんですねガーデアンが」

